保湿にも種類がある？乾燥肌におすすめの保湿ケアとは？

乾燥肌はよくありません。肌トラブルの元となるので、乾燥対策でしっかりと保湿ケアをしましょう。

よく聞く言葉ですが、女性の多くはちゃんと入浴後に保湿ケアをされていると思います。

それなのに、乾燥肌の悩みを抱える女性がたくさんいらっしゃるのは適切な保湿ケアができていないことも原因の一つではないでしょうか？

乾燥肌にとって必要な保湿はどのようなものかについて見ていきましょう。

保湿の種類について考えてみる

乾燥肌対策には保湿といいますが、保湿には種類があることをご存じでしょうか？

最もベースとなる「水」、「水を抱え込み保持する成分」「水を通さない油分」
大きく3種類の成分に分けられます。

化粧品には化粧水、乳液、クリーム、オイルなどの種類がありますが、
これらは水分と油分の比率に違いがあります。

わかりやすくいうと、
化粧水：水90：油10
乳液：水75：油25
クリーム：水60：油40
オイル：水0：油100
みたいな感じになっています。

水分が多いと皮膚の潤いが補われます。
油分が多いと保湿の持続効果が高まります。

一番効率的にお肌に必要な水分と油分を補えるのが乳液タイプです。

化粧品において大事だけど見落としがちなのは水と油分以外の保水成分です。

保水成分にはアミノ酸やヒアルロン酸、PCA-Na、ミネラル、尿素、乳酸などのお肌に存在してる天然保湿因子といわれる成分やプロテオグリカンやリピジュアなどもあります。

有名な保湿成分であるセラミドは保水成分と油分の間のような成分です。

というのもお肌の角質層には天然保湿因子でできた角質細胞とそれら角質細胞間の間を埋め、角質細胞が抱え込んだ水分を逃さないために存在している細胞間脂質がありますが、細胞間脂質を構成している代表成分がセラミドです。

角質細胞を細胞間脂質が、さらに皮膚表面を覆う皮脂という油分がお肌の水分保持に役立っています。

乾燥肌に必要な保湿ケアとは？

保湿成分にも効果によって種類分けができることを知った上で乾燥肌に必要な保湿ケアについて考えていきましょう。

乾燥肌というのは見た目からしてお肌がカサカサ状態のお肌ともう一つあります。
インナードライとも言われる見た目はオイリー肌（脂性肌）だけとお肌自体は乾燥しているタイプの乾燥肌です。

ではどうしてお肌がカサカサに見えたり、オイリー肌だけど皮膚自体は乾燥していたりといった状態になってしまうのでしょうか？

お肌の乾燥にはお肌のバリア機能が関係しています。

お肌のバリア機能という言葉を聞いたことがある方は多いと思いますが、簡単にいうとお肌の潤いを守ったり、お肌への外部からの刺激やアレルゲンなどの侵入を防ぐ役割があったりします。

そしてお肌のバリア機能の大半は保湿の種類のところで説明した、
角質層の角質細胞と細胞間脂質、皮脂膜によって保たれています。

乾燥肌というのはこれら3つ全てが不足している（カサカサ乾燥肌）、もしくは皮脂膜以外が不足している（インナードライのオイリー肌）状態を指します。

カサカサとオイリーは全く反対の状態のようですが、要するにお肌自体が乾燥からお肌を守ろうとする力が働き皮脂を過剰分泌している状態がオイリー肌なので、カサカサ肌もオイリー肌も元は皮膚の潤い不足が原因と言えます。

そのため、カサカサ肌タイプの乾燥肌の場合にはお肌に「水分」「保水成分」「油分」をインナードライのオイリー肌タイプの乾燥肌にはお肌に「水分」を補ってあげることが必要となります。

そして、もう一つ多くの人が忘れがちなことがあります。
乾燥肌に悩んで保湿ケアをしているにも関わらず改善されない方にも見直して欲しいこと、それは、乾燥肌はお肌のバリア機能が失われ、ダメージを受けやすくなっているということです。

つまり、保湿ケアをしようと使った化粧品自体がお肌への負担となり乾燥肌を悪化させたり、肌トラブルにつながったりしてしまっている可能性があります。

そのため、低刺激な化粧品を使うということも大事です。

また乾燥肌というのは角質細胞にある天然保湿因子も減少してしまい、水分を与えても潤いを保持できない場合がありますので、化粧品自体に保水成分が配合されているかどうかもポイントとなります。

インナードライタイプのオイリー肌の場合は油分よりも水分と保水成分メインの化粧水タイプの保湿化粧品によるケアが良いでしょう。

理想は角質層を形成している角質細胞と細胞間脂質、そして皮脂膜の代わりとなる成分が含まれていることです。

水以外に保水成分や油分などがバランス良く配合され、お肌への負担となる成分が配合されていない保湿化粧品がおすすめです。

一度にケアするなら乳液タイプがバランス良くケアできておすすめですし、低刺激＆乳液タイプなら赤ちゃん用のボディローションであるベビーローションも乾燥肌対策におすすめです。